あ た ご
■ 愛宕神社の由緒 鎮座地 秋田県湯沢市愛宕山13番地
・御祭神…火産霊大神(ほむすびのおおかみ)
愛宕神社がこの地に祀られたのは、桓武天皇の延暦20
年(801年)に征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷地平定の際、蝦夷の首領悪路王を征討するにあたって、愛宕大神に戦勝祈願をし、その霊威によって賊を討つことができた事を報謝し、物見の丘とした愛宕山の頂上に祠を建てて祀ったのが始まりと伝えられている。
また、平安時代に入り、源義家が弟の義光をして大刀
を、藤原清衡が神像の厨子をそれぞれ奉納したと伝えられている。
その後戦国時代に至って、この地を支配した小野寺氏や最上氏なども当神社を崇敬した。
慶長十年(1605年)には南家佐竹義種がこの地を支配す
るようになると、社殿を再建して社領五十石を寄進し、例祭日には湯沢城主自らが祭りを取り仕切る祭主となって祭りを執行した。
毎年八月の古例祭神輿渡御と共に行われる大名行列は、正
徳四年(1714年)湯沢が藩内で七番目の町となったことを記念して行われるようになり、現在では往時を偲ぶ三百年の伝統をもつ祭礼行事である。
慶応二年(1866年)に白川神祇伯王より正一位の神位
を奉遷される。
明治十二年(1879年)村社に認定される。
同二七年(1894年)、伏見宮貞愛親王殿下が官軍下向
の際に当神社を参拝し、奉幣される。
明治の代に入り、この地の篤志家が境内を整備拡張し、愛宕山は「愛宕二八景」と呼ばれる程の景勝地となり、現在も愛宕公園として市民に親しまれている。また、社殿も新しく造営し神威を高揚し、明治三十年(1897年)四月には県社に昇格した。
昭和五十八年(1983年)一月、一級社に認定される。
■ 御 神 徳(ご利益)
愛宕神社の御祭神は火産霊大神(ほむすびのおおかみ)という火の神様です。火というのは様々なものを作り出す力を持ち、またその名の中にある「産霊」(むすび)も「結び」であり、様々なものを結びつけて、そこから生命や活力を産み出していく力を意味します。つまり御利益と致しましては、鎮火の他に、家内安全、無病息災、五穀豊穣、商売繁盛、交通安全、必勝祈願、縁結び、恋愛成就、結婚、安産、子宝などがあります。
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
愛宕神社の彫刻
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■ 愛宕神社の四季 1 桜
■ 愛宕神社の四季 2 つつじ
■ 愛宕神社の四季 3 紅葉
■ 奉仕活動 1 大町若者
■ 奉仕活動 2 宮司様のお手伝い
■ 奉仕活動 3 愛宕公園愛護会
■ 初 祭 典 ■
日時 平成28年2月24日 午前11時
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おかげさまで、初祭典は滞りなく
無事終了いたしました
愛宕神社の来歴は延暦20年(804年)に時の征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷征討を果たした折に田村麻呂の生地京都の愛宕山に鎮座し、守護神でもあった愛宕大神<火産霊大神(ほむすびおおかみ)>を勧請して、必勝祈願をし、願意達成の神威を報謝して、この地が末長く安泰であることを願い祠を建て大神を祀ったのが始まりであると、古くからの口伝は語り伝えております。
御祭神、火産霊大神の神名「ホムスビ」の「ホ」は「ヒ(火、日)」であり、「ムスビ」は結ぶ、生まれ育つ、生産、物を作る等の意味を有し、つまり生成発展する霊妙なる活を示す語であります。活とは「生きる、生活、暮らす、生命を保つ、活動する、元気になる、成長する」ことを意味します。
御祭神はまた、火伏の神とも称せられ鎮火・防火の神でもあります。鎮火祭(ひしずめのまつり)は正にこの御祭神のお祭りです。神社本殿の正面に見事な龍の彫り物があります。また、拝殿に納められてある龍の飾り大額や、二の鳥居に刻まれてある龍はいずれも龍の吹き出す水によって火を消す、火伏の神の化身であると考えられます。
なお、火の勢いを示す言葉として大勢という語があります。この語を「一気呵成」の語句をもじり「一気火勢」として火の神の神威によって、一気に勝負をつける意味で坂上田村麻呂も信奉され、また戦国の武将も武運を託したであろうと思われます。
各地に鎮座している愛宕神社に勝軍地蔵と称せられる御神像が祀られている神社がありますが、これも火の神の霊威が勝利をもたらすものとして、奈良・平安時代に始まった神仏習合の証として祀られているのでしょう。
人々の生活に関係する祭祀に祈年祭(としごいのまつり)があります。この祭りは主食となる穀物や野菜、果物等の豊熟を祈念し、またコトの始めと成り行きを守って頂く祭祀であります。
この二つの祭祀は延喜式に取り入れられていている主要祭祀であり、共に春先の季節に関係があります。春先は乾燥し、風の強い日が多く、火の元に用心しなければなりません。また、春先はコトの始め、芽吹き、人生の門出と色々あります。
このように人々の生活に広く関わる春先という時季の毎年2月24日に初祭典が斎行されるのは、御祭神の御利益を厚く蒙るのに最適な時季であるからです。初祭典は、主要祭祀である祈年祭・鎮火祭の両面の主旨を合わせ持ち、また人々の安全と地域の発展を祈請するお祭りです。